社会の信頼に応える万全の技術とシステム

高品質かつ耐久性、機能性に優れ、常に社会の信頼に応える製品をつくること。
最新の生産設備で最善のクオリティ・コントロールを実践し、未来を支える技術を磨きつづけます。

コンクリートポールの構造

  • 断面は円環断面
  • 鉄筋は全長にわたり配置
  • 主鉄筋を囲むようにらせん鉄筋を全長にわたり配置

コンクリートポールの強度

当社で製造しているポールのほとんどがJIS A 5373プレキャストプレストレストコンクリート製品のポール類『推奨仕様1-1プレストレストコンクリートポール』に属してます。プレストレスの力により、ひび割れが起こりにくく、弾力性・耐久性・水密性に優れてます。

コンクリートポールの曲げ強度は、ひび割れ強度試験で確認

  • ひび割れ試験曲げモーメントに相当する荷重を加えたとき、幅0.25㎜を超えるひび割れが発生してはならない。
  • 荷重を取り去ったとき、幅0.05㎜を超えるひび割れが残ってはならない。
  • 破壊はひび割れ試験荷重の2倍以上でなければならない。

▶このコンクリートポールは、ひび割れ試験荷重3.5kNの製品です。2倍の7.0kNの荷重を加えても破壊しません。

コンクリートポールの品質(鉄筋)

耐遅れ破壊性に優れた鉄筋

当社のコンクリートポールは、従来から緊張材に「遅れ破壊」が起こりにくい『PC鋼線』を採用しております。

遅れ破壊とは、不平衝荷重による引張張力と鋼材の内部に侵入する水素による腐蝕の相互作用により鋼材が突然破壊する現象。

PC鋼線』と『PC鋼棒』の相違点

PC鋼線は、構造上粒界がなく細かいゼブラ構造により水素が侵入しにくいが、PC鋼棒は不安定な組織のため、水素が粒界内に侵入しやすく鋼線と比較すると水素脆性破断が起こりやすい。

PC鋼棒:高温の鉄(オーステナイト)を急冷し鉄の結晶格子内にカーボン元素を閉じ込め、不安定組織を生成させることで高度化したもの。
PC鋼線:純鉄を硬化させるためカーボンを混入してセメンタイトを生成させ、純鉄とセメンタイトのゼブラ構造(パーライト)により高強度化させたもの

※当社は緊張鋼材に「遅れ破壊」が起こりにくいPC鋼線を使用しております。