様々な施設・建築物を支えるパイル

社会の求める様々な建築物を実現するため、私たちは街の未来をしっかりと支えていく理想のパイル(杭・工法)を追求し続けていきます。

パイル製品

パイル2

PHCパイル

 「JIS A 5373 プレキャストプレストレストコンクリート製品:Ⅰ類‐PCくい」に該当し、コンクリートの設計基準強度F=80N/㎜2以上のパイルです。
 ONAパイルは、有効プレストレス量4.0N/㎜2(A種)、Hi-ONAパイルは、8.0N/㎜2、10N/㎜2の高プレストレス(B・C種)を導入した高強度PC杭です。
 また、杭の外径がΦ700㎜~800㎜のA種杭はNC-ONAパイル、B・C種杭はNC-HiONAパイルと呼び、A・B・C種は有効プレストレス量の違いによる種類を表します。

 高い支持力杭工法に用いるために開発されたパイルで、「JIS A 5373 プレキャストプレストレスコンク
リート製品:Ⅱ類‐PCくい」に該当し、コンクリートの設計基準強度F=105N/㎜2以上のパイルです。
 ONA105パイルは、導入プレストレス量によりA種4.0N/㎜2、B種8.0N/㎜2、C種10N/㎜2の3種別があり、杭の厚さはJISで規定された厚さの”1“と弊社規定の”2“があります。

PRCパイル

 HiDuc-CPRCパイルおよびHiDuc-CPRC105パイルとは、(一社)コンクリートパイル建設技術協会がPRC杭の仕様を統一規定させたコピタ型PRC杭です。
 有効プレストレス量、軸方向異形棒鋼量を規定するとともに、せん断補強鉄筋を道路橋示方書のJIS強化杭に合致させて高い曲げ耐力とせん断力を有し、靭性能に優れた杭です。異形棒鋼を全長配筋しない杭もあります。
 コンクリートの圧縮強度は、HiDuc-CPRCパイルは80N/㎜2以上で、HiDuc-CPRC105パイルは105N/㎜2となっています。

STBパイル

 STBパイルとは、「Step Tapered Piles」の略称で、杭の先端部(Bottom)を太径にした拡径(先端)PHC杭です。
 打撃工法および埋込工法に採用でき、拡径部の閉塞断面積は本体部に比べて30~60%増大し、大きな地盤支持力が得られます。
 埋立地などの地盤沈下地域でのネガティブフリクションに対しても、合理的で経済性に優れた設計ができます。
 呼び名は、3035~6070はNCS-STBパイル、7080~8090についてはNC-STBパイルと呼びます。

 パイル上部に拡径部を設けたコンクリート設計基準強度F=105N/㎜2のパイルで、大きな水平抵抗力を得るために軸部径より太いパイルを上部に接続するためのパイルです。
 導入プレストレス量によりA種4N/㎜2、B種8N/㎜2、C種10N/㎜2の3種別があり、杭の厚さはJISで規定された厚さの”1“と弊社規定の”2“があります。

HBパイル

 パイル下部の拡径部に2条の溝を設けたコンクリート設計基準強度F=105N/㎜2のパイルで、プレボーリング系高支持力工法の『H・B・M(ハイビーエム)工法』に使用する下杭用のパイルです。
 導入プレストレス量によりA種4N/㎜2、B種8N/㎜2、C種10N/㎜2の3種別があり、杭の厚さはJISで規定された厚さの”1“と弊社規定の”2“あります。

SCパイル(外殻鋼管付き)

 SCおよびSC105パイルは、外殻鋼管の内側に遠心締固めにより、高強度コンクリートをライニングした既製コンクリートパイルの総称です。
 コンクリートの圧縮高度は、SCパイル80N/㎜2以上で、SC105パイルは105N/㎜2となっています。

パイル工法

一般工法

RODEX工法

 拡大ビットと攪拌翼を有する掘削ロッドを用いて、掘削液を吐出しながらプレボーリングを行い、地盤を泥土化させた掘削孔を設け、支持層に拡大根固め球根を築造します。
 掘削孔に特殊キャップにセットした杭を建込み杭自重及び回転埋設によって、築造している拡底根固め球根部に杭を定着し、杭と支持層の一体化を図る工法です。
 この工法には、杭周固定液を使用しない方法「Type-1」と使用する方法「Type-2」とがあり、下杭にはST杭を使用する「ST-RODEX工法」があります。

HF工法

 掘削ビットと掘削翼を有する掘削ロッドを用いて、地盤に掘削液(主に水)を注入しながらプレボーリングを行い、泥土化させた掘削孔を設け、掘削ロッドの引き上げる際には、根固め液(先端地盤の平均N値≧5に使用する)及び周固液を杭全長にわたり注入します。
 その後、節杭を掘削孔に建て込み、杭自重、回転埋設によって計画深度に設置し、地盤と一体化を図る工法です。

NAKS工法

 杭中空部に挿入したスパイラルオーガーによって、杭先端地盤を掘削するとともに、杭を連続に沈め、支持層付近から拡大ビットにより拡大球根を築造する工法です。

高支持力工法

Hyper-NAKS工法

 杭中空部に設置したスパイラルオーガ及び油圧式拡大ビットにより、杭先端の直下地盤を掘削・排土するとともに、杭自重及び圧入力により杭を沈設します。
 そして、所定深度の拡大掘削位置から油圧式拡大ビッドを拡翼して、杭周固定液を注入しつつ掘削・攪拌しながら杭を沈設します。
 その後引き続き、根固め液を注入して掘削、攪拌しながら杭先端部に拡大球根を築造し、根固め部に杭先端部を定着して支持力の発現を行う工法です。

Hyper-MEGA工法

 拡大ヘッドと螺旋部分に切り欠きを有するオーガスクリュー・攪拌ロッド等を用いて、適宜掘削液を吐出しながら所定の深度まで掘削した後、拡大ヘッドの拡大翼を拡翼させ、杭周充填液を吐出しながら、2m以上、杭長の50%以下の長さの範囲を拡大掘削するとともに、上下反復し、杭周充填液と掘削土砂を攪拌混合します。
 その後、先端部において、根固め液を注入しながら所定範囲を上下反復して根固め部を築造します。
 拡大ヘッドによる拡大掘削径Deは、基準掘削径Ds=Do+0.05mの1倍から2倍まで任意の値を取れます。
 Doは根固め部に位置する節杭の節部径であり、De/Dsを拡大比ωと呼ぶ。このように築造した掘削孔内に節杭のみ、あるいは節杭+ストレート杭を建て込み、地盤に定着させ、杭本体と根固め部および地盤との一体化を図り、支持力を発現する工法です。

Hyper-ストレート工法

 オーガにより地盤を先行掘削した後に根固め液、杭周固定液を注入し、くいを自沈または回転によって所定の支持層に1D以上挿入する工法であり、オーガヘッド、スクリュー、攪拌ロッド及び連結ロッドなどで構成される掘削攪拌装置を使用して施工します。
 まず、掘削攪拌装置の先端を杭施工位置に合わせ、掘削攪拌装置を回転させながら所定掘削深度まで掘削します。
 根固め液の注入完了後、杭周固定液を注入しながら、掘削攪拌装置を引き上げます。
 掘削孔に、杭を自沈または回転によって挿入し、設置する工法です。

H・B・M工法

 掘削は、オーガビットと攪拌ロッドからなる掘削攪拌装置を用いて、掘削液を注入しながら行い、所定深度まで泥土状の掘削孔を造成します。
 先端部に根固め液を注入し、拡大球根を築造した後、掘削攪拌装置を引き上げながら杭周固定液を注入・攪拌してソイルセメント状の掘削孔を築造します。
 その後、掘削孔内に杭を自沈または回転圧入により埋設し、根固め球根部に杭先端を定着する方法です。

無溶接継手杭

無溶接継手杭の特徴

  • 溶接継手と同等の性能を有している。
  • 気象条件(風、雨、気温等)の影響を受けにくく、安定した施工ができる。
  • 火気厳禁の場所でも安全に施工ができる。
  • 溶接継手に比較して施工時間が短い。
  • すべての部品は、工場製品を使用するので品質の信頼性が高い。