よくあるご質問

コンクリートポールの品名は、長さや強度などを意味します。

　　　　 ①　　　②　 　　③
(例)12－19－7.0

①地面に埋まっている部分も含めたコンクリートポール全体の長さ(12m)
②コンクリートポールの頂部の外径(19㎝)
③コンクリートポールの強度(7.0kN)　※ひび割れ試験荷重

コンクリートポールの強度を表す値です。ひび割れ試験荷重が大きいほど、高い強度をもっています。
例えば、ひび割れ試験荷重7.0kNであれば、コンクリートポールの頂部から25cmの位置に7.0kN(約700kgf)の力を水平方向に加えても耐えることができます。

⼀般的なコンクリートポールはテーパー(勾配)がついており、頂部が細く、地際部(地⾯部)の外径が1.5倍〜2.0倍程度太くなっています。これは、コンクリートポールの頂部は地際部と⽐べて必要となる強度が⼩さいため、外径を細くできるからです。また、コンクリートポールの頂部を細くすることで⾵によって受ける影響を⼩さくすることができます。

電力会社向けの電線を支える電柱、通信事業者の通信線を支える通信線路柱など、重要なインフラを支えています。その他にも、ゴルフ練習場や野球場などの防球ネットを支える防球ネット柱、学校施設や公園などの屋外照明設備を支える照明柱、携帯キャリア会社や防災行政無線のアンテナを支えるアンテナ柱など様々な用途で使用されております。

コンクリートポールは、主に「コンクリート」「緊張鋼材」「非緊張鋼材」により構成されています。「緊張鋼材」「非緊張鋼材」は一般的に鉄筋と呼ばれる鋼製の線材で、「緊張鋼材」は緊張力(プレストレス)を与えることで非常に高い強度のコンクリートポールを作ることができます。当社では、「緊張鋼材」にPC鋼線と呼ばれる優れた遅れ破壊耐性を有した鉄筋を使用しております。

コンクリートポールの内部は空洞(ドーナツ状)になっています。これは、コンクリートを型に流し込んだ後、高速で回転させて、遠心力で筒状に締め固めるためコンクリートポールの内部は空洞になります。遠心力で締め固めたコンクリートポールは、内部が空洞でも非常に強度が高く、内部を全てコンクリートで充填するよりも軽量で経済的です。

一般的に全長の1/6の長さを埋めています。全長12mのコンクリートポールの場合は、2mが地面に埋まり、地上部は10mの高さになります。なお、地盤が緩い場所にコンクリートポールを建てる場合や高強度のコンクリートポールを使う場合には、全長の1/6以上の長さを埋めることもあります。

コンクリートポールの切断は、強度が低下したり、ひび割れが生じたりするため推奨しません。

当社では、コンクリートポール診断士と呼ばれるプロが劣化診断(点検)を行うサービスを提供しています。コンクリートポール診断士とは、ポールの劣化･損傷についての調査診断技術に関する高度の専門的知識を習得し、劣化度合の判定、その後の対処方法等について適切に助言を行うことができる者を言います。その認定にあたっては、国内のコンクリートポール市場シェア70%以上のNCグループ10社で構成される「コンクリートポール診断士協会」が試験を実施し、合格した者が協会から認定･登録を受ける仕組みになっておりますので安心してお任せください。

当社では、コンクリートポールの表面にカラー塗装し、周囲の環境や自然環境との調和を図ったカラーポールという製品を製造しており、国立公園などの環境規制地区や一般的な街中でも使用されています。当社の提供する全てのコンクリートポールにカラー塗装が可能で、様々な色に対応していますのでお気軽にお問い合わせください。

コンクリートポールに取り付ける電線の太さや長さ、その他搭載物の条件により、必要になるコンクリートポールの強度が変わります。当社では、お客さまから頂いた使用条件をもとに構造計算を行い、最適なコンクリートポールを選定するサービスを原則無料で提供しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

設備状況や立地環境によって大きく異なりますが、通常条件下であれば40年程度は使用可能です。